田んぼの学校
田んぼの学校「生き物調査」
平成28年10月30日(日)、栃木県那須塩原市二区町において「ほたるの里百間の会」による「田んぼの学校」が開催されました。地元の小学生の中に中学生も仲間入りし、保護者、農家の方、地域保全隊の皆さんを含む約40名が参加し、水路に生息する生き物調査を行いました。
はじめに田んぼの学校の校長先生から挨拶をいただき、保全隊の隊長さんから調査方法の説明がありました。
この日は朝から肌寒く、皆少し背を丸めて秋のほたる水路へ向いました。
水路の3ヶ所で土ごとバケツに採取し、また一列になってほたる水路の木道を戻ります。多種多様の生き物の生息が期待され、子供たちも行きより足取りが軽くなっている様子です。
網を使って泥を濾し、平らなトレイにひとつまみずつ移して水を張ります。さあ、調査開始です。竹串を使いどんな生き物がいるか探しあてます。採取した土の中にいる生き物はたいへん小さく、大人も子供も一点に集中して動いているものがいないか目をこらします。
調査の結果、水路の中にはカワニナ、ユスリカが目立って多く、またとびゲラ類も見られました。少なかったですがヘイケホタルの幼虫も発見することができました。
子供はもとより、大人も生き物を発見したときは歓声をあげて大喜びでした。
室内に場所を変えて、今度は発見した生き物の絵を描きます。描くことはよく観ることに繋がり、ここでも子供たちの真剣な表情が見られました。
作業がすべて終了し、お楽しみの『こじはん』の時間です。「ほたるの里百間の会」のお母さん達が作ったカレーライスが振舞われ、作業完了に満ち足りた子供たちは、だいぶお腹がすいていた様子で、おかわりをして食べていました。お土産に、ふかしイモもいただき大満足の笑顔の面々でした。
澄んだ水路には、カワニナが目で確かめられるほど沢山確認できました。来年も美しいホタルの宵を迎えられるであろうことを心待ちにしたいと思います。
環境教育の大切さを知り得て、自然と人との共生を体験から学んでいける田んぼの学校の活動を、今後も子供たちや地域の方々に伝えていくお手伝いをさせていただきたいと思います。