田んぼの学校

田んぼの学校

田んぼの学校「ほたるの里百間の会・狩込みどじょっこ会」

イベント 2016.11.06

平成28年11月6日(日)、栃木県那須塩原市二区町にて、「ほたるの里百間の会」による「田んぼの学校」が盛大に開催されました
当日は非常に風の強い一日でしたが、今回も地元の小学生やその保護者、地域資源保全隊やボランティアの高校生の方々など約50名が参加しました。
まずは、足踏み脱穀機による稲の脱穀作業を行いました。
現代ではコンバインを使って稲刈りから脱穀作業までを一気に行う事が出来ますが、かつてどれだけの手間を掛けていたのか、この経験を通して学ぶことが出来ます。
足踏み式脱穀機とは、逆V字型の針金を埋め込んだ円筒形のこぎ胴を人力によって回転させ、そこに稲や麦の束を押し付けることで穂から子実をこそぎ落とすもので、踏板と歯車をクランクで連結し、上下運動を回転運動に変えて踏板を踏むとこぎ胴が自動的に連続回転するように工夫されている農業機械の一種です。踏板の踏み込みには力とコツが要るので、脇から校長先生をはじめ大人の方が脱穀機を回転させ、子供たちが稲穂を持って脱穀作業を行いました。
上手にこぎ胴に当てないと実がうまく落ちなかったり穂が針金に絡まってしまったりとなかなかコツの必要な器具でしたが、参加した方たちは農家の方に支えられながら熱心に脱穀を行っていました。
脱穀の後はおやつを食べてから、さつまいもを掘りました。今年は大変豊作でカボチャを彷彿とさせる大玉のさつまいもにハロウィンを連想して一同笑みがこぼれます。収穫したカボチャは全員で軽トラックに積み込みご満悦でした。
続いてはお楽しみ第一弾の餅つきを行いました。こちらも今では電動餅つき機の普及で見かけることの減った杵と臼による餅つきです。子供達にとっては貴重な体験であり、経験のない高校生達も率先して餅つきに参加しました。杵は重心が先端にあるため子供の腕では持ち上げるのも大変なですが、助力を受けながら一生懸命にお餅を叩いていました。まだお米の形がなくなる前のお餅を美味しそうにつまみ食いしている光景が微笑ましく思えました。
作業を終えた後は、お楽しみの昼食の時間です。先程ついた出来たてのお餅をきなこ餅やあんこ餅などにしていただき、地域のお母さんたち手作りの焼きそばや豚汁が振る舞われました。多くの作業の後でお腹を空かせた参加者の方々は皆美味しそうに召し上がっていました。
いつも当たり前に口にしているお米がどのような経緯の上でどう作られているのか、そしてそれらの営みの中で感じる苦労や喜び、楽しみを知ることの出来る貴重な体験を子供たちに与えられる『田んぼの学校』は、世代を越えたコミュニケーションの充実、地域の活性化に大きく力を発揮しています。水土里ネット那須野ヶ原は、この活動の支援を今後も継続し、未来の農業を支えるためには何が必要なのかをさまざまな視点から捉え、積極的に行動していきたいと考えています。
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