地域交流
第16回那須野が原ウォークが開催されました。
令和元年11月17日(日)栃木県那須塩原市において、今年で16年目を迎える「2019那須野が原ウォーク」が開催されました。このウォークは、毎年多くの参加者が県内外から訪れ今年は約120名を越える参加がありました。
水土里ネット那須野ヶ原では、21世紀土地改良区創造運動の一環として共催団体と共にウォーキングのプランニングと運営をしています。解説員と参加者が共に土地改良施設などを巡る約6.0km 2時間半程度のコースです。
少々風があるものの、程よい寒さの中、参加者には注意事項が伝達され、準備運動の後は恒例となった集合写真を撮影してから、三班に分かれてスタートしました。
最初の解説ポイントは明治の元勲・松方正義別邸です。当時としては非常に珍しい洋風建築で100年以上の風雪に耐えてきた趣のある建物を眺めつつ、周囲に広がる森の多彩な植物などを観察しました。
その後、千本松牧場内のスケール感あふれる紅葉を十二分に満喫し、明治期の水利開削の歴史や水文化について学びました。
続いて、平成22年4月にオープンした那須野ヶ原用水ウォーターパークの見学です。
疏水の流れで回転し発電するガラガラ水車(下掛け水車)やエアーファンのような水車(クロスフロー水車)、ぞうさん水車(サイフォン式水車)。また、それらの発電施設によって稼働する急速充電設備(EVスタンド)等が整備されています。
次いで、那須野ヶ原総合開発水管理センター及び赤田調整池です。土地改良施設の多面的機能、水土里ネット那須野ヶ原の活動内容などを説明し雄大な赤田調整池の堤頂部を散策しました。
その後、コースは那須野が原公園に入り、サンサンタワーの展望台へ上りました。この展望台は那須野が原の牧歌的な雰囲気に合わせ、サイロをイメージした高さ33mの展望塔です。5階の展望室からは雄大な那須野が原を一望でき、快晴時には北は那須連山、西は高原山、東は八溝山、南は筑波山など大パノラマが楽しめます。
そしてスタート地点へと戻り、今年の那須野が原ウォークも無事にゴールです。
最後に恒例となっている参加者へのお楽しみ抽選会が行われ、共催団体からの賞品が参加者の手に渡りました。水土里ネット那須野ヶ原からはバイオマス実証試験として液肥を利用して栽培した新米を用意しました。参加した方々は「様々な場所の説明が聞けて良かった」、「日頃入ることが出来ない施設を見学できて良かった」などの意見を聞くことが出来、那須野が原ウォークの意義を改めて感じました。
毎年、那須野が原ウォークを開催していることにより、土地改良区の歴史や施設の機能などをはじめとする多面的機能や水土里ネット那須野ヶ原の取り組み、農業・農村に対する理解や共感を深めることが可能となりました。
次年度以降も関係団体と協力して那須野が原ウォークを発展させ、リピーターを含めできるだけ多くの方々にこのイベントに参加していただき、当地区の活動内容や魅力ある文化等も伝えていきたいと思います。