那須野ヶ原における再生可能エネルギー生産への挑戦環境に優しいエネルギー利用
環境に対する関心の高まりで、注目を集めている再生可能エネルギー。太陽光発電や設備の利用効率が極めて高い小水力発電にも熱い眼差しが注がれています。
那須野ヶ原土地改良区連合では平成4年から小水力発電に取り組んでおり、発生した電力は東京電力の送・配電線を利用して地区内の土地改良施設に供給され、維持管理費の軽減を図ることとしていま
す。
栃木県が総合特区(栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区)の指定を受けたことから、更に小水力発電による環境に優しい発電形態電力の地産地消が着目されるに至り現在では小水力発電のトップランナーとして各地の研修会への講師派遣、研修受け入れなどに尽力して参りました。
今後も受益者負担の軽減、環境負荷の低減の観点から、適地調査を行ない小水力発電所の開発を進めて参りたいと考えております。
扇状地特有の標高差に注目し小水力発電導入
既存の水路の落差工を利用し、工場製作品を短期間に現地据付しました。
発電所名 | 有効落差(m) | 最大使用水量(m3/s) | 最大出力(kW) | 運転開始年月 |
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那須野ヶ原発電所 | 28.00 | 1.60 | 340 | H 3 |
百村第一発電所 | 2.00 | 2.40 | 30 | H18.4 |
百村第二発電所 | 2.00 | 2.40 | 90 (30×3) | H18.4 |
蟇沼第一発電所 | 29.11 | 1.60 | 360 | H21.2 |
蟇沼第二発電所 | 15.51 | 1.60 | 180 | H21.2 |
新青木発電所 | 44.00 | 1.40 | 500 | H26.4 |
太陽光発電設備の導入
那須野ヶ原の広大な土地と北関東の恵まれた日照条件が太陽光発電に適しています。
発電所名 | 最大出力(kW) | 運転開始年月 |
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赤田太陽光発電所(242w×1680枚 敷地面積5200㎡) | 400 | H25.4 |
家畜糞尿によるバイオガスプロジェクト
家畜ふん尿および生ごみ及び木質による広域的バイオマスエネルギー利活用調実施や事業化に向けた「那須野ヶ原モデル」の経済性・環境性の検証を実施している。
再生可能エネルギー生産への経過
- 那須野ヶ原発電所/農林水産省: H4
- バイオガス利用の可能性調査並びに実証試験NEDO:H15~
- 人と自然に優しい地域環境再生プロジェクト/内閣府:H16
- ハイドロバレー計画開発促進調査/NEF: H16・17・20
- 異業種連携LLP設立/国土交通省:H17~
- 百村第一発電所/新農業水利システム保全対策事業/農林水産省:H17/1基
- 百村第二発電所/中小水力発電開発費補助事業/NEDO:H17/3基
- 太陽発電新技術等フィールドテスト事業/NEDO:H18~現在
- 蟇沼第一・二発電所/地域新エネルギー等導入促進事業/NEDO:H19~
- 1000年の森プロジェクト調査事業/内閣府:H20・21
- 那須野ヶ原用水ウォーターパーク/環境省:H21
- バイオマス等未利用エネルギー事業調査事業/経済産業省:H16・21
- 地域新エネルギー・省エネルギービジョン策定等事業/NEDO:H22
- 建設企業の連係によるフロンティア事業/国交省:H23
- 緑と水の環境技術革命プロジェクト事業/農水省:H24~25