田んぼの学校
「田んぼの学校」とは、古くから農業の営みの中で形づくられてきた水田や水路、ため池、里山などを、遊びと学びの場として活用する環境教育の総称です。「田んぼの学校」は、「環境に対する豊かな感性と見識を持つ人を育てること」、「自然と人との共生、都市と農村への共生の途(みち)をさぐること」をねらいとしています。「田んぼの学校」は、「水田や水路、ため池、里山などを、遊びと学びの場として活用する環境教育」という趣旨に鑑み、任意の主体がそれぞれの発意で独自に活動するものです。
種まき
「田んぼの学校」の入校式にて、支援してくださる農家の方々、ボラティアによる地元高校生などの指導者の方と一緒に種まき作業を行います。
十分に水をまいた苗箱に土を被せる作業は、泥んこ遊びが大好きな子供達にとって、とてもやりがいのある作業のようです。
種まき作業後は、古くから伝わる「苗取り唄」・「田植唄」・「那須稲刈唄」を那須苗取り田植唄保存会の方と参加者全員で歌います。
これから一年間、田植え、案山子作りや稲刈りなど田んぼの学校の活動が続きます。
農作業の苦労や楽しさを体験して、子供達を含め参加者全員が農業や食育に対して関心や意識が高まってくれることと思います。
田植え
雲一つない晴天の中、この活動に毎年参加し慣れている子供や、はじめて参加する子はおそるおそる泥の中に素足を入れ、おぼつかない手つきで稲を植える子供たち、とても微笑ましく感じます。
一生懸命力を併せて植えた稲や苗、種が元気に育ってくれることを祈るのみです。
この「田んぼの学校」の活動を通して子ども達は、米作りの大切さ・大変さを実感できたことと思います。
これからも子ども達に、自然と親しみながらの農業体験の重要性を認識し、楽しい思い出づくりをしてもらうためにも、この活動が永続されて行くことを願って止みません。
稲刈り
地元の親子、ボランティアの高校生、保全隊が参加して稲刈り作業を行います。
農家の方から鎌の使い方と稲の刈り取り方法を教わったあと、並んで稲刈り開始です。手でひとつひとつ刈り取りをしていきます。
刈った後は、藁で束ねてゆく作業ですが、親子参加でのお父さん達が大活躍です。
その後は、木と藁で組んだはざに刈った稲を運んでいきます。
「はざ」は田んぼに立てた木の棒に、刈り取った稲を並べて干すものです。
はざにかけて天日干しすることによって、お米は一段と旨みを増すようです。
小さな子には自分の身の丈ほどもある稲ですが、一生懸命運んでいました。
昔はこうして協働で行っていた稲刈りも今は機械で行います。
広い田んぼのため、一部機械の稲刈りも行いますので、高学年の子らは、大人に教わりながら挑戦しました。