田んぼの学校
田んぼの学校で収穫祭
「田んぼの学校」の収穫祭が平成27年11月1日(日)、栃木県那須塩原市三島地区に於いて那須苗取り田植唄保存会により行われました。
この日の参加者は、来賓として那須塩原市関係者、三島コミュニティ委員会の方々、三島おはやし会の方々、田んぼの学校会員親子、那須苗取り田植唄保存会、地域の方々など合わせて約60名が参加し、盛大な収穫祭が開催されました。
式典の前に、地域の方々へ「田んぼの学校」の啓発活動として、1年間の活動の様子をパネルにまとめ展示しPR活動を行い、また、昔ながらの餅つき体験を行いました。今ではあまり見かけることのない杵と臼による餅つきは、子供達にとって貴重な体験であり、保護者にとってもあまり経験のない若いお父さんも率先して餅つきに参加しました。中には、杵で臼の縁をたたいてしまったり、重い杵を振り上げることもできず、お父さんと一緒にたたいたり、何度も並んでベテラン並みに餅をつく子もいました。昔は当たり前の光景でしたが、このような活動を介して歴史に触れるいい機会だと思います。
式典では、来賓挨拶、会長挨拶等を経て、「三島おはやし会」によるおはやしの披露や「田んぼの学校」の6年生の作文発表、そして昭和30年代まで馬と手作業による農作業が続き、その農作業中に生まれ歌い続けられたとされる「田植唄・苗取唄・稲刈唄」が、「田んぼの学校」の会員で披露しました。最後に、全員で集合写真を撮り、無事に収穫祭の式典を終了しました。その後は、お母さんや地元のご婦人の方達が、つきたてのお餅をきなこ餅やあんこ餅にしていただき、みんなで美味しくいただきました。
このように代々変わりながらも引き継いだものを守っていく、この努力の積み重ねにより、親子や世代を越えたコミュニケーションの充実、さらには地域の活性化に大きく力を発揮し、会の原動力となっており、こうした若い世代の活発な参加により、郷土芸能の継承に繋がっています。
今後も、水土里ネット那須野ヶ原は、未来の農業を支えるためには何が必要なのかを、さまざまな視点から考え、積極的に行動していきたいと考えております。