そのかけがえのない水を「地域の財産」として
私たちはこれからも大切に守っていきます・・・。
栃木県北東部に位置する那須野ヶ原は那須塩原市、大田原市にまたがる4万ヘクタールの複合扇状地です。複合扇状地としては国内最大といわれています。那珂川と箒川が合流する那珂川町あたりを南東側の頂点として、北東側の那須連山にむけて木の葉のような形で広がっています。
詳細はこちら水利が悪く水田に向かない那須野ヶ原は人の手が入らない原野でした。江戸時代、山崎北華の紀行文「蝶の遊」に次のように書かれています。
聞きしに違はず。竪さま八十里。横或は廿(二十)里。或は十二三里の原なり。草もいまだ長からず。木といふものは。木瓜(ボケ)さへもなし。炎暑の折など如何にぞや。手して掬ふ(すくう)水もなし。